私の嫌いな永井くん

リュウだった。

リュウは私の顔を見て、何かを思い出したような表情になった。

「なあ、優花。お前、今日生徒指導の先生に怒鳴られてただろ」

と、馬鹿にしたような微笑みを浮かべたリュウ。

私はどう言葉を返したらいいのかわからなくて、再び俯いて、無口でリュウの視線から逃げた。

逃げた私が向かった先は学校の屋上。


どうしよう......

このまま、ゴウちゃんと仲悪かったら、教室に居づらいよ......

その時、聞こえた女の子の声。

「好きです!付き合って下さい!」

そっと振り返ると、女の子が男の子に告白していた。

男の子は

「うん!付き合お!」

って、言った。


端から見てる私にとって、その光景が羨ましく思えた。

そして、男の子と女の子がはにかんでる様子を見てると、

校舎の階段の方から、誰かが走る足音がした。

屋上にやってきたのは佐奈だった。

「優花、此処に居たのね。」

「うん。」

「心配したんだから。突然、教室から出て行っちゃったりして.....」

「ごめん。」

「そろそろ、教室に戻ろ。」

と、教室に戻って行った。