「ごめんなさい。付き合えないんだ。確かにサクヤと付き合ってた頃は楽しかった。それは悪魔でも過去なわけだから、私にも今がある。ごめんね。」

サクヤは笑顔で言った。

「わかった。」と。

しかし、サクヤは無理して笑顔を作ってるように見えた。

サクヤは無理した笑顔で言った。
「もしかして優花、彼氏でも出来た?」

「何でそう思うの?」

「だって、さっき、『私にも今がある。』って言ってたから彼氏でも出来たのかな?って思ったんだけど」

「別に彼氏なんか居ないし、それに今は恋してないから。」

その時、『キーンコーン......』

授業の予鈴が鳴る。

「そろそろ教室戻らないと。」

私はサクヤに別れを告げ、教室へ戻る。


今の私、心が軽々しい。

ずっと前から溜まってたサクヤと私の関係もスッキリ解決したし、これでもう悩むことなんてない。