その時......
ゴウちゃんは私の腕を掴み、走り出す。
駆け込んだ場所は非常階段の裏。
此処は誰も来ないし、バレもしない。
「「ゼエゼエ」」
と、二人して息切れする私とゴウちゃん。
「良かったぁ。」
安心した顔をするゴウちゃん。
「何で私を信じてくれたの?」
「だって優花ちゃん、嘘ついてないって目が言ってたから。」
ありがとうゴウちゃん、私を信じてくれて。
この日をきっかけにゴウちゃんと私は休憩時間にお喋りするようになった。
ちなみに、あの後、先生に怒られて、私とゴウちゃんは二人で一枚の反省文を書かされるだけで終わった。