私の嫌いな永井くん


「私、違います!」

そう言ったものの、

「言い訳は廊下で聞かせてもらうわよ。」

そして、私は強引に廊下へ出された。

「桜木さん、こんなことするなんてね。私、がっかりだわ。」


「私、あんなことしてません!信じて下さい!」

「って、言われてもものさしの近くに居たのは桜木さんだけですよ。」

「でも......」

これ以上、私は言い返す言葉がなかった。


すると、背後からあの声が聞こえた。

そう、あの可愛らしい声が。