私の嫌いな永井くん

ゴウちゃんのお母さんは怒る口調でまた言った。

「剛馬はいつまで経っても、女の子としか遊べないのかしら?男の子なら、もっと男の子らしくしなさいっ!」

「違うよ!優花ちゃんは幼稚園の頃の友達で、たまたま、高校が一緒だっただけだって!」

「ハア......」

と、ため息をついたゴウちゃんのお母さん。

ゴウちゃんは話題を切り替える。

「ママ、今日はママの為にクレープ作ったんだ。食べてみて。」

ゴウちゃんのお母さんは恐る恐る食べてみる。

すると、ゴウちゃんのお母さんの顔はパッと明るい表情になった。

「美味しい。ありがとう剛馬。」

私はゴウちゃんとゴウちゃんのお母さんの絆が凄く不思議だった。

母親が居ないから私には羨ましいような不思議なような感じ。