数秒経つと......
ゴウちゃんが謝ってきた。
「ごめんね、ママが今さっき、来たから。」
「どうして?お母さんにバレたら、何かいけないことでもあるの?」
「ママには内緒なの。だって今日は母の日だから、ママにクレープ作ってあげたいの。」
そっか、今日は母の日か......
母親の居ない私にとっては縁のない記念日。
早速、ゴウちゃんはクレープを作り始めた。
「優花ちゃんはフルーツを切って。」
そう言って、私にまな板と包丁を渡すゴウちゃん。
自分のお母さんにクレープを作ろうとしてるゴウちゃんはウキウキしてて、見てる私にとっては新鮮なものだった。
