私の嫌いな永井くん


そして、ゴウちゃんの家につく。

「此処が僕ん家。そういうことでじゃあね」

可愛い笑顔で手を振るゴウちゃん。

雑貨よりもゴウちゃんの笑顔が可愛いのに......

そう心で感じながら、ゴウちゃんに手を振った私。

そうして、私も家に帰った。

「ただいま。」

「「お帰り」」

あれ?この声は......お兄ちゃんと薫さん!?

私は急いで靴を脱ぎ捨て、走って部屋に入る。

「お兄ちゃんも薫さんも何で此処に居るの?旅行行ってたんじゃないの?」

薫さんは能天気な感じで言った。

「予定では、明日帰るつもりだったんだけど、飛行機の事情で早めに帰ってきたの」

お兄ちゃんはソファーに座ったまま、言った。

「ちゃんと、優花のお土産も買ってきたから。そこの机に置いてあるだろ。」

「お土産、ありがと。」


私はお土産を持って自分の部屋へ入って行った。


~そして、5月8日になり......~

身仕度をして、約束通り、ゴウちゃんの家に来た。

『ピンポーン♪』