万理は俯いて言った。

「ごめん......永井くんから聞いちゃった......妊娠のことも。」

リュウの奴、万理に言ったんだ。


黙り込む三人。

すると、万理が顔を上げて言った。

「大丈夫だよ。私はずっと優花の味方なんだから。」

「ありがとう。」

嬉しくて涙が出て来そう......

万理は空を見上げながら言った。

「実はね、昨日、永井くんに電話がかかってきて、言われたんだ。『明日、ケイとデートするなら優花も誘ってやって』って言われたの。」

じゃあ、リュウが今日の企画を作ったってこと?

そんなわけないよ。あのリュウがそんなことするわけない。

でも......こうして企画してくれたんだ......

彼氏は居なくなった。でも、私には友達が居る。それだけで充分なんだ。
贅沢しすぎたな私。
最高の友達が居る上に彼氏を作るなんて贅沢な話なんだよ。