***中学三年生の頃***



幼い頃の思い出。


お母さんに怒られて、私が意地張って、家出した。


行く宛ても無く、公園のブランコでひとり寂しく悔し涙を流してた。



そんなとき、あの男の子が私に声をかける。


「行くよ」

そして、男の子は私の腕を掴み、秘密基地の廃屋へ連れていった。



すると、男の子は私にこう言った。

「泣くなよ、優花らしくねーぞ」


男の子は突然、私の唇を奪う。






そのとき、

「優花!優花!」

キスした男の子とは違う声が私を呼んだ。