嫌だった私は首を横に振り、リュウの居る教室の向こうへ行かなかった。
すると、リュウは勝手に私の教室に上がり込み、私の制服の襟を掴んで、強引に教室から連れ出した。
連れて来られたのは理科室。
リュウは何故か昔から、理科室が好きだ。
理由はよくわからないが、リュウは一人で居るイメージもあるから、リュウにとっては理科室がお似合いだと思う。
「お前、妊娠のことサクヤに言ってねーだろ。」
何故わかった?
だって、サクヤとリュウは違うクラスだよ?
なのに情報が早すぎる。
「何処で知ったの?」
「俺の勘。やっぱり妊娠って言えねーの?」
「そりゃ、そうだよ!簡単に言えるわけないじゃん!」
リュウは少し微笑んで言った。
「絶対に言えよ、妊娠のこと。強制命令なんだから、従わないとお仕置きが待ってるからな。」
あの微笑....嫌な予感がする......
こうなったら、妊娠のこと、言うしかない!
