私の嫌いな永井くん


しかし、教室に着いた頃には、もうヘトヘトで、挨拶する気力さえしなかった。

「優花、おはよう。ねえ、あんまり無理しないほうがいいよ。かえって、もっと調子悪くするから。」

それでも、佐奈の言うことが聞けなかった。

どうせ、休んだら逆に薫さんに心配かけちゃうし、病院だって行かなきゃいけない。そしたら、妊娠だって、バレるから。


そして、自分の席でうずくまり、授業も真面目に受けず、学校は終わった。


ヘトヘトになりながらも、家に帰った。

家には鍵が掛かっていて、誰も居ないのだろう。

私は自分がもっていた鍵で玄関のドアを開けた。

「ただいま」

誰も居ない中、自分の声だけが響く。