私の嫌いな永井くん



さっきの吐き気で食欲が無くなった私はしょうがなく、朝食を残して、学校へ向かう仕度をする。

「行ってきます」

と、一人で家を出た。

今日、体がダルいな......

胸もムカムカするし......

調子悪いのかなぁ。

そんなことを思いながら、学校へたどり着いた。

教室へ入ったら、教室には佐奈が居た。

「佐奈、おはよう。」

佐奈は私にいつものように笑顔で挨拶を返した。

「おはよう。」

しかし、佐奈の表情は曇り始めた。

「優花......顔色悪いけど、大丈夫?」


「大丈夫、大丈夫。」

平気そうに答えた私。

でも、体は嘘をつかない。


「うっ......」

また吐き気がする。

佐奈は眉間にシワを寄せて言う。

「大丈夫じゃないでしょ、保健室行きなよ」

「ちょっと、調子悪いだけだから......」


そして、HRのチャイムが鳴り、佐奈もみんな、自分の席へ座る。