私の嫌いな永井くん

リュウは申し訳なさそうに言った。


「優太さん、ちょっと洗面台お借りしてもいいですか?」


お兄ちゃんはキョトンとして、言う。



「別にいいけど......」



リュウは朝食を食べてる私の腕を掴み、洗面台へ連れてった。



「永井くん!何するんですか?!」


リュウは何かを企むような笑顔で言った。



「今から、メイクするんだよ。」



メイク?!私、まだ中学生だよ!メイクなんてしなくても......

と、思いながらも、言葉に出来ない。




リュウに言った所で、どっちにしろ強制的にメイクさせられるんだろうし......