私たちはサクヤの部屋へ入り、ベッドの上に座る。
「ねえ、サクヤ。サクヤのお母さんに私たちが付き合ってるの言ったんだ。」
潤んだ目で聞くサクヤ。
「うん。もしかして、嫌だった?」
「そんなこと無いけど、私、まだお兄ちゃんに付き合ってること言ってないんだ。」
「大丈夫、俺の母さんに俺らが付き合ってること言わないように説得してあるから。」
少しホッとしてる自分が居る。
最近、お兄ちゃんと話して無いな......
それにしても懐かしい、この部屋。昔と全然変わってない。
そう思って周りを見てると、サクヤが私に声をかけた。
「ねえ、優花。」
何故か緊張してるサクヤ。
「何?」
すると、突然......
