夜になるとようやく、お兄ちゃんが帰ってきた。
「おかえりなさい。」と、薫さんは妻らしく振る舞う。
リュウはお兄ちゃんに丁寧に挨拶した。
「これから、此処で住まわせてもらいます。よろしくお願いします。」
お兄ちゃんが帰ってきた所で夕食が始まった。
「優太、米粒付いてるよ。」
そう言って、お兄ちゃんの口元についてる米を取る薫さん。
如何にも新婚夫婦って感じ。
「優太さん、お仕事お疲れ様です。」
胡麻を摺るリュウ。
「隆斗も大きくなったなぁ~。」
鼻が高い、お兄ちゃん。
そんな中、私は会話に入れなかった。
仲間外れにされてるみたい。