人にはそれぞれ、色と属性がある。

 色は、その人の性格や性質が反映されたもので、例を挙げると、赤なら熱血、青ならクール、黄色なら元気とか。
 属性は、その人の特殊能力、他には特技や個性で、例を挙げると、水なら水を自由に操れる、火なら火を自由に操れるなど。個性の方なら、闇とかだろうか。


 皆、最初は無色透明の無個性。その人の生き方などで大きく色が変化し、属性も無個性からちゃんと個性へと変わっていく。小学校入学と同時に検査を受け、色と属性が初めてわかる。しかし、小学生のうちは色と属性――特に色が変わりやすく、いろんな人の影響を受けて変わる可能性が高い。なので、中学校入学と同時に再検査をする。ただ、もう変わらないという訳ではなく、むしろ、今度は属性が変わりやすくなる。中学でいろんなことに興味を示していくうちに、人によっては属性も変化していく事もある。なので、高校でも検査をする。
 色と属性が確実に決まるのは成人してから。そのため、二十歳をこえてから一カ月以内に、検査をする事が義務づけられている。


 組み合わせは本当に人それぞれで、全く同じ人がいたらそれはドッペルゲンガーだと思うほどに、沢山ある。
 青だけでも、藍色や空色、紺色、水色など、いろんな種類がある。正直キリがない。
 それに加えて属性も沢山あるのだ。組み合わせは何万通り、何億通りとあるだろう。

 色は、見ただけでは分からないが、性格などからある程度予想することが出来る。属性は、その人の特技などを見ればある程度予想することが出来る。



 色と個性は、人それぞれだから。