キミの声を聞かせて。




「……涼宮君、ペンキ、付いてるよ?」


背伸びして(ここ重要!)、涼宮君の頬に付いていたペンキを指で拭う。


「ほら! 青っ!」



背伸びするとか憧れのシチュエーションにテンションが上がって、

多分私はアホみたいにキラキラの笑顔だったと思う。



「ひかっ、ひかるちゃん……!」


鼻がくっつきそうな距離に、涼宮君の綺麗な顔。



――しかも何故か真っ赤……。



「ってごめん!!」


ぱっ、と離れて私も赤面する。