「あっづーー」 春の始めと言うのになんだこの暑さは。 俺は昨日のことを謝るべく、 聖琉が通う桜ヶ丘高校に、この初春とは思えない炎天下の中訪れた。 ――聖琉とリア、気まずくなってなかったら良いんだけどな。 昨日、俺らは聖琉を裏切った。 会いたくない。 そうやって聖琉がずっと思ってたのは知っていた。 でも俺は――