キミの声を聞かせて。




――――――

――……



――懐かしいなぁ……。



中学の思い出は部活と川谷君がほとんどを占めている。



川谷君を通しての中学の思い出を1通り思い出し、

1度黒板に目を向けると、先生も暑さにやられたのか、授業を置き去りにして、

せみが何とか、1週間で死ぬとか、そんな世間話を始めていた。



――一応進学校だよね、ここ。



そんな事を思ってはみたものの、私はまた窓の外に目線を戻す。