キミの声を聞かせて。




ならば4人目の彼氏は、となる。


受験が終わって卒業が迫ってきた、という自覚を持ち始めた頃。


私はこの気持ちにどうケジメを付けようかすーっごく悩んでいた。


今まで何度も諦める、と考えてきたけど、結局諦める事はできなかった。


龍からの情報で、川谷君には好きな人がいる、と受験間近に知った。


彼には元々1人だけ仲の良い女子がいて、その子が一番彼に近かった。


名前は、凛(リン)ちゃん。



川谷君と凛ちゃんはクラスは違うけど同じ部活で、

いつも一緒にいたし、川谷君が普通に話す女子は凛ちゃんだけだった。