「えっ、なに、聖琉、こいつのこと好きなの?」


「はぁ!?」


とまぁ、龍もこういうノリだからこう返してきたわけ。


それから特に何もなかったよ。


うん、なんにも。


なーんにもなかったのに、私は川谷君に惹かれてしまったんだ。


なんとなく気になりだして、授業中とかチラ見してたら、彼と良く目が合うようになった。


初めはただの偶然だと思ってた。


けど、それが何度も。