川谷君を気になり出したのは、2学期に入った頃だった。



クラスの係で同じになって、1年の時は見た事もないし、

その時でも話した事がなかったから、私は緊張していて、

もう1人の係の女子と2人で川谷君の後ろに付いて行っていた時だ。



たまたま廊下にいた龍が、川谷君に絡み出したのだ。



龍と川谷君に面識があるなんて知らなかった私は、

すごくびっくりしてた事を今でも覚えてる。



「そんなに絡むなー、川谷君が可哀想でしょー?」


と、龍に対してはこういうノリだから、ついそう口に出した。


すると龍は――