再会して、どうなろうとか望んでなんかいなかった。 大好きだった彼と、一瞬でも付き合えただけでも奇跡だった。 ――そんな私の思い出さえも、潰されてしまうの? 付き合えたのに、辛くて嫌な思い出にしかならないの? 川谷君は、やっぱり私の事……嫌いになっちゃったんだね。 ――リア、私、今度こそ立ち直れないかもしれないよ。 いつの間にか家に着いていて、私は自分の部屋のベッドにうつ伏せて、 声にならない泣き声を、上げていた。