キミの声を聞かせて。




今思えば、彼に恋してた時期は、顔も見れないほどベタ惚れだった。


目は良く合ってたけど、彼の目は綺麗すぎて一瞬で逸らしてしまっていた。


直視できないほどカッコいい。


その頃の私の気持ちは、今でも変わらない。



――ずっと、引きずってるのに。



――まだ、好きなのに。



「……久しぶり」


「!?」


俯いている私の上から、懐かしい声が降ってきた。