キミの声を聞かせて。




「リア……」


「会ってもらう」


リアが私の呼び声を遮って、もうすぐ蘭宮高校の門、って所で足を止めた。


「え?」


「あの人に、会ってもらう」



――へ?



何言ってるの、リア。


あの人って……冗談でしょ?


何、考えてるの……?


リアが言った後すぐに、龍とあの人――曰く川谷君が姿を表した。


龍が複雑そうな顔を浮かべている。