キミの声を聞かせて。




「見たよ! 最後のスリーポイントシュート、すごかった!」


昨日の試合は結果、残り5秒の時に涼宮君が放ったシュートで逆転勝利を収めた。


「カッコ良かった?」


キラッ、と光る笑顔で聞かれる。


「う、うんっ! カッコ良かったよ!」



私は周りの女子みたいにキャーキャー騒ぐのは苦手だから、

そういうノリは少し苦手なんだけど――


「ははっ、ありがと」


と、自分で言ったにも関わらずはにかむ彼を見たら、そんなのどうでも良くなる。


とここで――