キミの声を聞かせて。




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昼休み、休み時間にこっそり部室の冷蔵庫に入れておいた、

プレミアムチョコラテを持ってリアが待つ教室に戻る。



「リア! お待たせ!」


この高校の食堂は、メニューのバリエーションが豊富で大人気。



そのせいで皆食堂に行ってしまって、

教室には私達とまだクラスに馴染めてない子や、2人組が少しいるだけ。



人混みが苦手な私達は、1年の時からお昼は教室で、と決まっている。



私はお母さんの手作り弁当を、リアはタッパーにサラダとフルーツを、

それぞれ広げて食べ始める。