「い、いや……幸せだなぁって思って」


「聖琉ってほんと小さいことで幸せ感じるよな」



――呼び捨て……まだ慣れないなぁ。



そう、私達はついに、名前呼びになったのです!


少しずつ進歩しています。


「だって、ほんとに幸せなんだもん」


「……ふーん」



彼は私と反対の方を向いたけど、耳が赤くなってるのに気がついて、

私も恥ずかしくなってしまった。