キミの声を聞かせて。




「もしかしてリア、なっちゃんが私のこと良く思ってないの知ってた?」


私はなっちゃんが席に座ったのを確認して、小声でリアに聞く。


「いや、直接悪口とか聞いたわけじゃないけど、雰囲気?」



――勘が良すぎる……。



「そうそう! 昨日ね、色々ありすぎて……リアに聞いてほしいことがいーっぱい! あるの!」


そう言うと、リアは嬉しそうに、耳を傾けてくれた。


昨日の出来事から今朝の仲直りの話まで全部した所で、


「聖琉ちゃん」


と、名前を呼ばれる。