キミの声を聞かせて。




「りあぁ〜」


って言いながらリアのそばに駆け寄る。


「なによ、もー。聖琉の可愛い顔にグリーンの液体をぶっかけるよ?」


なんて、怖いことをおっしゃる。


けど私はおかまいなしに、久しぶりのリアに抱きついてリアのほっぺにスリスリする。


「まったく。あれ、汐見さん、嫌な雰囲気なくなってる」



――嫌な雰囲気?



そういえば、リアがなっちゃんのこと嫌いな理由って、性格が悪そうだからだっけ?


つまり、嫌な雰囲気がなくなったってことは、今まで嫌な雰囲気だったってことだから……。