「聖琉ちゃん、キョウに告白されたでしょ」 「へぇっ!?」 仲直り後、なっちゃんと教室に向かっている途中、いきなりの質問に変な声が出た。 「キョウにね、聖琉ちゃんの悪口聞かれちゃったの。 その時に怒られたんだけど、聖琉ちゃんのことが好きだって宣言してて……」 ――涼宮君、やっぱり聞いてたんだ……。 「あー、だからバッグ……」 「元々皆知ってたんだよ? でも、バッグ届けた時に告白したんじゃないかなって……」 なっちゃんが眉を下げて悲しそうな顔をする。 ――不安、なんだね。