キミの声を聞かせて。




『手嶋聖琉です』



という題名から始まるメールが届いた。



――て、手嶋さんから!?



なぜか嬉しさはなかった。


驚きと戸惑い、その気持ちが大きかった。


彼女が俺のことをずっと好きだった、と言った。


信じられなかったし、なんで今さら、って思った。


でも、彼女を拒むことはできなかった。