キミの声を聞かせて。




―――――――

――……



受験が終わって卒業間近、手嶋さんに彼氏らしき人ができた。



――あの時告白できていたら、あの笑顔が俺の方に向いていたのかな。



そんな風にも思うけど、俺はもう後悔しないことに決めた。


恋愛なんて、苦手なやつがするもんじゃないな。


俺はもう二度と恋愛をしないと心に誓って、中学を卒業した。



高校では淡白に日々がすぎ、手嶋さんがいない毎日にも慣れ、

これからは勉強漬けの地獄だと覚悟していた頃……