キミの声を聞かせて。




「あーもう! わかった、明日するよ、明日!」


こうは言ったものの、明日も、その次の日も、その次の次の日も……。


いつまで経っても、俺が告白できる日はこなかった。



ある日は俺と凛の2人だけで待ってて、手嶋さんが友達と帰ろうとしてても、

俺の他の部員がいなかったから声かけやすかったのに、

手嶋さんが俺と目も合わせなかったから、勇気が出なくてムリだった。



またある日は、たまたま手嶋さんの部活の方が早くて、

俺らが駐輪場に行くといたこともある。