キミの声を聞かせて。




話を戻す。



入学式が終わって教室で先生が自己紹介している時――


手嶋 聖琉か、とか、ちょっと聖琉の事を考えていた時だった。


私に真っ直ぐ向けられる視線に気が付いた。


聖琉だ。



私の全身――特に足と二の腕当たりだと思うけど、

すっごい険しい視線でずっと見つめられていた。



その視線に気が付いてから聖琉を観察していると、彼女は他の女子もガン見していた。


とりあえず細い子の足と二の腕を見ては、はあぁー、と大きなため息を付いていた。