キミの声を聞かせて。




「聖琉は良い子だし、聖琉が女バスを支えてることも感謝してたのに……」


「珠奈……」


その言葉にじーんとくる。


「……私、女バスのマネージャーで良かった」



「でも、私達……」


珠奈が申し訳なさそうに呟く。



「私にムカついてたことには変わりないのに、こうやって私のこと受け入れてくれる。

そんなの……前はなかった」



「前……?」


「いやっ、なんでもっ!」


誤魔化しで笑う。