「……付き合えば?」
その言葉を聞いた瞬間、胸から込み上げてくる何かがわかった。
そして溢れた。
――怒りが。
「なっ、なんでそんなこと川谷君に言われなきゃいけないの?
私のこと好きでもないのに付き合って、付き合ったことなしにしようとか言って。
私、もう会わないって決めたのに辛い時に優しくされるし、さっきみたいに告白の返事遮られたらさぁ……!
こっちは……こっちはまだ好きなんだよ!」
そこで私ははっとする。
――なに、私。さっきなんて言っ……
「さ、さっきのはなしっっ! じゃあ……!」
バイバイ! って続けようとして、また手首を掴まれる。

