キミの声を聞かせて。




「聖琉ちゃん……! 俺の目を見て。俺さ、ずっと……」



私の頭に黒歴史が蘇って、目の前が真っ暗になっている時に、

私の様子が変なのに気付いたのか、涼宮君は私の両肩を掴んで私に言った。



「初めて見た瞬間からずっと、好きだったんだ」



――す……き? 嫌いじゃなくて、好き……?



「え……?」


いきなりのことで頭が混乱してきた。


憧れの涼宮君が私のこと好きなんて、もし本当だとしても信じられない。


でも……嬉しい。



――けど、けどね。この気持ちは……。