「今まで……ごめん」 彩絵が私に頭を下げる。 知恵熱で休んだ次の日、熱もすっかり下がって、 重たい体を引きずって学校に行った。 クラスの皆が私のことを嫌ってると思うと…… 息が止まりそうなほど苦しかった。 そういえば、苦しい時はいつも息をするのがやっとな気がする。 部活に行くと、歩香は気まずそうな顔をしていて、晴実は私と目も合わさない。