「俺が、なに?」 勢い良く開いたドアの向こうには、驚いた顔でこちらを向く、 女バスの3人とうちのマネージャーがいた。 「キョ、キョウ!?」 「なっちゃんも一緒になって、何してんの? 聖琉ちゃんの悪口? 聖琉ちゃんに聞かれるとか、考えないわけ?」 俺は言葉をまとめるわけでもなく、思ったことをそのまま口にした。 ――聖琉ちゃんは、全部聞いたんだ。