キミの声を聞かせて。




そして朝のあいさつを交わしてそれっきり、帰りのHLが終わった時に龍に気付いて、


「あの、さ、リア、龍、来てるよ」


「あー、あれ、聖琉に用事だから」


っていう会話をした。


結局今日リアとは、それぐらいしか話せてない。


「はあぁぁぁ……」


私はまた大きなため息をつく。


コップとかを洗い終わったらマネの1日の仕事は終わり。


一足遅く、皆がたまっている部室に戻ろうとする。


「聖琉ちゃんってさー……」


ドアに伸ばしかけた手が止まる。