はじめましてー奈央side

はじめまして。この言葉から始まった今日。私、黒野奈央は苗字に黒とついていることから、黒奈さんと呼ばれている。それに対し私は冷たい態度をとっているため最近では少し避けられるようになってしまった。今では話してくれる子もいない。
今日は、嫌いな席替え。「明るい子が隣じゃないといいな...。」その思いとは裏腹に席はこのクラス1番の明るい子の黒井優君だ。前に1度喋ったことはあるが私は苦手だ。そして今の挨拶のように前喋ったことは忘れられている。
「はじめまして!俺黒井優!」勝手に自己紹介し始めた彼。あぁ、こーいうタイプは私に合わない。そう考えていた時、後ろからひそひそと、「あー。黒井君の隣黒奈さんだってー。可愛そー。黒井君これから頑張れー。」そー言っている女子の声が聞こえた。そりゃあ私の隣なんで誰でも嫌だよね...。そ〜考えていた時。「黒野さん?あ...女子たちの話?全然気にしなくていいからね!俺別に黒野さん嫌いじゃないし。」そ〜言ってくれた黒井くんがいた...。