私がいままで解けなくて聞けなかった問題。



聞いてみようかな。




「あのさ、どうして、テスト期間になるといっつも私に話しかけて来ないの?」


「え?まあ、もういいか。勝ったし。」


「ん?」


「いや。はい、これ。」





日誌を渡された。






日誌には「みさきが好きです。」










「え?」


「ずっと好きだった。」


「みかじゃないの?」


「は?なんで?」


「だって。好きな人みかにしか聞いてないし。」


「あれは。嫌だったんだよ。好きな奴の好きな人聞くのが。
恐ろしいじゃん。きっと、ほかの奴なんだから。
それにみかの好きな人結構興味あるかも。(笑)」


「私も好きなんだけど」


周哉は私をじっと見て、顔を赤くして隠した。



「…んだよ、それ。ありかよ。うれしすぎんだろ。」


ドキッ



もう。心臓が壊れそうなほど君にドキドキしてる。


「喜べ」

そう言った。



周哉は顔をあげて、


「もう、喜んでる」



また、赤くなった



「やめて、こっちまで照れる。」




ほら、また笑った。




その笑顔に、私は敵いません。





でも、良かった。

周哉も私を好きなのか。





「いや、まて。私の質問の答えがまだだけど?」





「あー。俺さ、お前のタイプが自分より頭良い人ってので、
じゃあ、俺もまだ大丈夫。って思ってずっと本気で取り組んでんだよ
テスト期間中は。そんで、もしお前に勝ったら、告白するって目標立ててた」






「ああ。だから、勝負いっつも持ちかけてくんのね。」





「しつこかった?」



「ウザいくらいにね。」



「うそ(ガーン)」



「はは(笑)でも、私には愛らしいくらい。」



「意味わかんねえー」




「あ、じゃあ話しかけてこないのは?」




「話しかけると勉強したくなくなるから。」



「どういうこと?」



「好きな人にたくさん話しかけたくなんの。俺。
1回話かけたらずっと話したくなるだろ?」





「へえ。」





「バカなお前にはわからないだろ(笑)」




「でも、私のタイプになろーと頑張った周哉はすごいよ。」





「なんだよ。」





「褒めたの。」





「褒められると、なんか調子狂う」




「どういう意味?」




「知らなくていい」




「えー教えろ!!」







「そのうちな。」