美月~大切なあなたへ~

キーンコーンカーンコーン




『浜本っ!さっきはありがと♪助かっちゃったよ。
ね、てかさっき、みっちゃんとノートで会話してなかった?みっちゃん、スッゴイ驚いてたけど。』





私は浜本が返事を返せないくらい豪速球で話した。






「……別に大した内容じゃないよ。浜田が大袈裟なだけじゃね?」



『?そうなの?』







みっちゃんが大袈裟なだけ?


確かにみっちゃんはいつも大袈裟だけど……。




青い顔になってたし、本当に大袈裟なだけなのかな?






何か引っ掛かるなぁ…。






「美緒ち!!ちょっと来て!」



それまで珍しく大人しくしていたみっちゃんが、私の制服の裾を掴んで、女子トイレまで連行した。



何か様子がおかしい…


さっきも、浜本に大袈裟って言われてたのに怒んなかったし。





いつもならキレてるよね?







「美緒ち。正直に答えてね?」




トイレに誰も入っていないことを確認したみっちゃんが話し始めた。






「美緒ちは、日明先生が本気で好きなんだよね?」


『え?イキナリどしたの?』


「いーから正直に答えて!!」




みっちゃんがいつになく真剣で、でもイキナリ恥ずかしい質問されて、私は頭が混乱してた。



でも、真剣なみっちゃんの質問には、しっかり答えなきゃ…。




『うん……。本気で好きだよ。』










しばしの沈黙……










みっちゃん、


……泣いてる?









「そっか…。そーだよね。それなら良いんだよ。
良かった。その気持ち忘れないでね!」




みっちゃんは、少し涙で濡れた笑顔を向けて、すぐにトイレから飛び出した。