今までに“斎藤先生”の観察をして分かった事は、そこそこある。






まず、龍心先生は、集会の時とかの放送機具の管理を担当している。




舞台裏でマイクの音量を調節したり、舞台のマイクをコードで繋いだりとか。





そういえば、初めて対面したときも、放送室から出て来てたな。




放送委員会の担当らしいし。



あと、龍心先生は男子テニス部の顧問。



私はみっちゃんと合唱部に入ったから、いつも放課後は三階の音楽室にいる。




音楽室の窓から、テニスコートが見えてる。


4コートあるうちの、一番校舎に近い手前の2コートが男テニ(男子テニス部の略)のコートで、敷地面積が狭いウチの学校は、端から端の人が誰か、大体判別できる(少し大袈裟)ほどだから、先生の指導している姿がとても良く見えた。




爽やかなスポーツ少年に負けないほど爽やかだ。





ギザカッコヨス。