美月~大切なあなたへ~

「『失礼します!』」

私とみっちゃんは、走ってきて荒れた息を整えて、職員室に入った。





あ、龍心先生パソコンいじってる。

昨日も放送室から出て来たし、機械得意なのかな。



『龍心先生、数学係です。荷物取りに来ました。』


私がそう言うと、龍心先生は、ふっとこっちを向いてパソコンの電源を切った。



「おぅ、お疲れさん。
今日は初日だから、ワーク持ってってもらうから。」


龍心先生はそれだけ言うと、パソコンを閉じて立ち上がった。


私より20cm位背が高い龍心先生の掛けている眼鏡が光った。



この学校、眼鏡の先生多いな…。



この学校に来ると、視力落ちちゃうとか?




私が変な想像をしていると、

「おい日高、早く来い。」

私はボーッとしていたようで、龍心先生とみっちゃんは、もう既に職員室の入口にいた。




『す、すみません!ボーッとしてましたぁ!』



私はそう言いながら、入口へ走った。









……職員室中の先生が笑っていた。