美月~大切なあなたへ~




「ちょっと長くなるかもしれないけど、大丈夫か?


腹減らない?」





『大丈夫!』




お腹なんか空かない。




あたしの中に生まれる色んな感情でお腹いっぱいだよっ。





「そっか。


じゃあ、どこから話そうかな…」




少し考えるような顔。






いつの間にか、ふと見せる悲しい顔はなくなっていた。




いつなくなったんだろう?




ずっと見てたはずなのに…分かんない。






「とりあえず浜田、俺はもう大丈夫だから。」



『え?』



「もう、心配しなくていいよ。


心配してくれる人がいたってだけで、俺は十分強くなれたし、いろんなことに向き合えた。」




『………』





じゃあやっぱり…………












「去年の暮れに、嫁と話したんだ。」






聞きたく………ないかも……。