美月~大切なあなたへ~




「ねぇちゃん……

なんかあったの?この短い間に。」




朝ご飯を一気に掻き込み、居間でそわそわしてる私を、未だに目がトロンとしてる大輝が訝しげに見ている。







もう8時なのに、何てだらしない弟なんだっ?






『別に!なんにもないよっ。

大輝は早く目覚まして遊びにでも行ったら?


今日はおじいちゃんと近くの山に登るんでしょ?』





ふいっと顔を背けて言った。





嫌に時間が経つのが遅く感じて、なんだか落ち着かない。






「美緒~?

おまえは今日、どうするんだー?」






まだダラダラしてる大輝とは逆に、もう準備万端なおじいちゃんが居間に顔を覗かせた。





『適当に散歩とかするよー。


遅くなりそうだったらお父さんに連絡するから。』






お父さんはまだ寝てるけど、まぁ平気でしょ。






「気ぃつけてなぁ。」





そう言って消えていくおじいちゃん。







………もう……落ち着かないなぁ!








『行ってきます!!』







いよいよ落ち着かなくて、すでに準備を終えていた私の体は、約束の場所へ走りだした。