美月~大切なあなたへ~

「龍心先生~!!」



ドアを開けた瞬間に、私が最も嫌いな声が響いた。




「何の用だ、中曽根。」





そう、中曽根先生。



いいところで話を切られた上に、犯人が中曽根先生だなんて……



龍心先生のイライラが私にも移ったんじゃないかってくらいイライラする…。






「いやぁ~、ここに日高さんがいるって聞いて…

あー!日高さん!!」




私に気付いた中曽根先生は、うざったい笑顔で私に手を振った。




条件反射で苦笑いを返してしまう。





「だから…結局何の用なんだ?」




さらにイライラしてきた龍心先生。






どうやら……



龍心先生も中曽根先生が好きではないらしい…。





態度から見るとね。




「いや、あの優秀な日高さんが龍心先生に呼び出されて、こんなとこで2人っきりと聞きまして…

何か悪いことでもしたんじゃないかって心配になったんです。」





………………………うっざ。




「こいつの担任でも副担でもないお前が、気にすることじゃないだろ。

そこまで気になるなら、後で担任にでも聞けばいい。」



「そういうなら、龍心先生だって日高さんの担任でも副担でもないじゃないですか。」



「生徒の指導や相談は、担任とか副担とか関係ないだろ。

むしろ相談なら生徒が教師を選べる。

それが進路や人間関係に関することなら、担任にも情報を聞かせなきゃならない。

それだけだろ。

日高は俺に話があった。
俺も日高に話があった。

お前が口を挟む隙はない。」



おぉー。



先生、すごいです…。





「それなら尚更心配です。

悩みがあるなら、僕にも共有させてください。

僕は教科担当だし、龍心先生よりも身近です。」




うーん………



話が噛み合ってない上に



意味が分からない。




屁理屈…というか……



幼稚………?