俺様ヤンキーにこの愛を捧ぐ

「…やはり、杏さんの生けたお花が一番綺麗ですね」

花をどんな具合に出来たか見に来た龍の秘書の如月。

杏の肩を叩き、思った事を告げた。

如月の感想に、笑みを浮かべた杏。そして、メモ帳に走書きをした。

『ありがとうございます。如月さんに褒められると、自信が持てます』

杏の言葉に、如月は微笑んだ。

「社長にも見てもらいましょう。今か、今かと、仕事もろくに手につかなくて、私も困ってるんですよ」

困った顔でそう言った如月を見て、杏はクスクスと笑う。

杏をその場に残し、社長室に戻った如月。数秒後、聞きつけた龍が早足で見に来た。

そんな龍を見て、杏はまた、クスクスと笑う。

「…何が可笑しい?」
『ううん、何でもない』

そう言いながらも、まだクスクスと笑う杏を不思議に思いつつ、出来上がった花を見て、自然と頬が緩んだ。